Virtua Fighter Remixのレビュー
作り直しの核心は一つの決断にある。原典では素のままだった立体模型に表面の絵を貼ることだ。闘士たちは衣服と顔つきと素材感を得て、展示用の人形めいた印象から抜け出す。一方で闘技場は幾何学的な簡素さを保ち、この作品の元来の強みだった見やすさは損なわれていない。
第一作の楽曲はその精神ごと引き継がれている。輪郭のはっきりした合成音の線、一定の律動、立ち合いに特定の気分を押し付けない中立的な音型。闘士はそれぞれ自らの流派に結び付いた曲を保つ。この全体を貫く簡素さは、当時の賑やかな格闘物からこの系譜をはっきり分かつ。