Warriors, Theのレビュー
ロックスターは一九七九年のニューヨークを、もっとも見栄えのしない細部から組み直す。落書きに覆われた地下鉄車輌、空き地、場末の映画館のネオン、通りの半分を闇に残す街灯。徒党はそれぞれ、道化の化粧から揃いの吊りズボンまで、遠目でも分かる装いをまとう。
1970年代のニューヨークに浸る音楽が、当時のファンク、ソウル、ロックを織り交ぜ、街を泥臭い本物感で彩る。ギャングの抗争の一つひとつが、カルト映画と完璧に噛み合うレトロなグルーヴに脈打つ。骨の髄まで響き洒落たこの音の個性が、作品に忘れがたい都市の気概を与える。
ギャングの首領殺しの濡れ衣を着せられた一団が、たった一夜で我が家へ帰り着くため、敵意に満ちたニューヨークを横断せねばならない。カルト映画を翻案したこの物語は、仲間意識、都市でのサバイバル、そして路上の緊張を、剥き出しのエネルギーで結び合わせる。裏社会の絆へのこの張りつめた潜行は、単なる映画化をはるかに超えている。