Warriors, Theのレビュー
ロックスターは再現を屋内にまで押し進める。羽目板を張った酒場の奥の間、体育館の更衣室、柄物の壁紙を貼った住居、薄汚れた白いタイルの便所。この内側への目配りが、単なる路上の道中とこの翻案とを明確に分け、徒党に道筋ではなく拠点を与える。
七十年代末のファンクやソウルは、ほとんど常に目に見える音源から流れ出す。路上の車の受信機、低い塀に置かれた携帯型の受信機、扉の前を通りかかる店の音響装置。離れれば曲はくぐもって消えるため、音楽は街を装うと同時に、街の地図を描いてもいる。
この翻案は映画のはるか手前から始まる。前半が語るのは、徒党がどう結成され、誰がどんな経緯で加わり、どの反目がすでに燻っていたかだ。よく知られた筋がようやく動き出すころには、顔も貸し借りも把握できている。だからブロンクスへの帰路は、単なる逃走より重い。