What Remains of Edith Finchは2026年でも遊ぶ価値がある?
フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたことは、物語主体のゲームが到達しうる地平を定義し直し、その影響は今も感じられる。一族の家を部屋ごとに巡り、各人の最期を追体験する構成は、童話であると同時に遊べる短編集でもある。挿話ごとに仕組みを作り替え、いくつかは息を呑む独創を見せる。わずか二時間ほどと短いが、稀な情感の濃度を持つ。操作が時に最小限で、遊びより観照に寄る点は難点だ。だが体験として、その喚起力は今も損なわれていない。心に残る一作だ。