Wild Arms - The Vth Vanguardのレビュー
シリーズは常に西部劇と幻想を娶わせてきた。この第五作も、その独特の交差を受け継ぐ。滅びゆく世界フィルガイアは、埃っぽい砂漠、峡谷、辺境の町を広げ、拳銃使いの装いのドリフターが、古典的な役割演技の剣に代わる魔法の拳銃、アームを携える。古の遺跡、岩くず、広大な空が、憂いに満ち乾いた、この分野に類のない幻想の西部を組み上げる。
なるけみちこが、シリーズ独特の音の色を記す。エンニオ・モリコーネ風の口笛、乾いたアコースティックギター、物悲しいハーモニカ、揺れる律動が、役割演技の世界へ移された、まさにマカロニウエスタンを喚起する。この辺境の音源は、英雄的でもあり郷愁でもあり、フィルガイアに、その場で分かる聴覚の個性を与える。
物語は、金のアームを持つ英雄になることを夢見る若き農夫ディーン・スタークを追う。謎めいた少女と遺物を拾った日、彼の人生は一変し、フィルガイアを脅かす、堕ちた種族の使者ヴァンガードとの戦いへ引き込まれる。この出会いから、ありふれた少年が広い世界と己の使命を知る、明るい通過儀礼の冒険が、救うべき星を背に生まれる。
サーガの十周年を飾る本作は、グリッド上の戦闘と太っ腹な冒険を備えた西部劇JRPGを描く。世界を探り、配置を極め、サブ要素を炙り出すことが、数十時間を満たす。ワイルドアームズシリーズに忠実なこの規模が、JRPG好きが味わう寿命を生む。