Wonderful 101, Theのレビュー
はるか上空から見れば、無数の小さな英雄たちが、ポップな色彩の奔流の中で巨大な形を描き出す。特撮の美学とアニメのユーモアが、一秒一秒を心躍る豊かさで潤す。濃密で技巧的なこのグラフィックの狂騒は、並ぶもののない存在であり、注意深い目に報いる。
楽譜は日本の特撮英雄物の語法を堂々と引き受ける。勝ち誇る金管、混声合唱、長調の行進曲。そして決定的な場面ごとに主題歌が戻ってくる。百人が寄り集まって巨大な拳を形づくる作品に、この大仰さは寸分の狂いもなく噛み合っている。
物語は子ども向けの連続活劇を、茶化さずに真正面から引き受ける。衣裳をまとった英雄たちの世界組織が異星の侵略を退ける。秘密の本部、変身、予告された犠牲。調子は徹頭徹尾英雄的だが、主人公の数そのものが主題を、選ばれし一人ではなく集団の問いへとずらしていく。