説明
Firaxis Gamesによる戦術ストラテジーで、X-COMシリーズをエイリアン管理で再構築。2K Gamesより発売、2012年10月に欧州、オーストラリア、北米、韓国で発売されました。グローバル管理と戦術戦闘の物語でエイリアン侵略から地球を守る秘密組織XCOMの司令官、グリッド上でグローバルGeoscape基地管理と戦術Battlescape戦闘を融合するターン制ストラテジーゲームプレイ、Sniper、Assault、Heavy、Supportなど装備可能な4以上の兵士クラス、決闘の戦術オンラインマルチプレイヤーモード、軍事エイリアン3Dモデル美学、Bradford役にアレン・リーチの英語音声を搭載しています。
XCOM - Enemy Unknownのレビュー
美術は、戦場の霧を戦術の主題にする。戦場は一マスずつ露わになり、前進のたびに闇の一片が剥がれ、視線は目に見える筋となり、視界の円錐と死角が地に描かれる。敵は露わになっていない闇から現れ、恐怖はまだ見えぬものから生まれる。ゲームは戦術を、不可視との戦いとして描く。一歩ごとに少しずつ照らす盤面だ。
音楽は、世界地図から惑星の脅威を重くのしかかせる。ジオスケープでは、衛星のうなりの下に緊張の低音が保たれ、拉致のたびに各国の警報が一段上がり、地球規模の恐慌は計器で読む前に聞こえる。戦場より戦いの色の薄いこの鈍い空気が、管理を不安に変える。地下の司令室から聞く、傾く惑星の音だ。
物語は、恒久の死によって独りでに書かれる。兵士は皆、名を持ち、任務ごとに得た階級を持ち、時にプレイヤーが与えた渾名を持ち、その喪失は決定的だ。全滅した分隊は何も埋められぬ穴を残し、やがて人は自分自身の戦役を、倒れた英雄を、急ぎ昇進させた新兵を語る。物語は書かれた筋書きではなく、消耗から来る。喪失はどれも、戦った戦争に記憶を刻む。
ミスが愛する兵を失わせうると知りながら、マスごとに分隊を配置する行為が、成功した任務ごとに次を呼ぶ戦術の緊張を生む。基地を発展させ、部隊を強化することが戦略に報いる。運要素と難度は時に歯がゆいが、新兵への愛着と「もう一任務」が、各プレイを終えにくくする。
侵略に立ち向かう組織全体の指揮は、基地と研究、そして死が永続するゆえに一層尊く感じられる小隊の、緻密な管理を絶えず強いてくる。各戦術任務は難度を上げて何度でも遊び直したくなり、愛する兵の喪失が次こそはという再挑戦の意欲を強く燃やす。手強く張り詰めた名作としての評価が今もなお揺るがぬ理由である。