XCOM - Enemy Withinのレビュー
ウィズインは兵士の身体を工事現場に変える。一方は研究所の扉からはみ出すMECの巨躯、他方は目や肌がわずかに変質する遺伝子改造。鋼の巨人と加工された人間の間で、視覚的な問いは敵陣から自陣へと移る。半年の戦争を経た我が分隊は、どんな姿か。
拡張は原曲を厚くする。MECには打ち付けるような機械的動機、サーボ音はほぼリズムに織り込まれ、EXALT掃討作戦には新たな猜疑心が漂う。脅威はもはや空からではなく人間の顔をした敵から来るのだ。戦争は二つの前線で聴こえるようになった。
ミスが愛する兵を失わせうると知りながら、マスごとに分隊を配置する行為が、成功した任務ごとに次を呼ぶ戦術の緊張を生む。基地を発展させ、部隊を強化することが戦略に報いる。運要素と難度は時に歯がゆいが、新兵への愛着と「もう一任務」が、各プレイを終えにくくする。
『Enemy Unknown』の全内容を取り込み、さらに肉付けすることで、この単独版はもとから濃密な戦役を膨らませる。メック兵、遺伝子改造、EXALTの脅威が新たなマップ・任務・研究系統を加え、一周ごとに長さを増す。永久死とアイアンマンと相まって、この豊かさが今なお全解放を目指して再開させる版にしている。