Xenoblade Chronicles: Definitive Editionのレビュー
このリマスターは再録音されたサウンドトラックで作品を装い直す。ACEと光田康典はガウル平原を、夜が来ると密やかな憂愁へと転じる輝かしい昼のテーマで呼吸させる。戦闘は燃え上がり、夜は静まる。そのオーケストラの広がりは元から冒険に抒情を与えていたが、新たな演奏はそれを裏切ることなく一層引き立てる。
声を持たぬ主人公、折れた剣、そして誰も他者の運命を握らぬ未来への誓い。愛すべき仲間と、自由意志という稀有な主題に支えられ、この叙事詩は戦の轟きから静かな心の機微へと、糸を見失うことなく行き来する。
二体の巨神の体の上に広がる世界、数十のサブクエスト、そしてゆっくり姿を現す戦闘システム――冒険は時間をかけ、それを誇る。本エディションの作り直しは、数時間に及ぶ新規エピローグを加えた。各地が秘密を隠す、辛抱強い探索への報酬こそ、長く味わえるJRPGにしている。