Zero Escape - Zero Time Dilemmaのレビュー
地下施設に閉じ込められた九人の参加者が、試練のたびに記憶を失いながら、命を懸けた決断を迫られる。知的な三部作の結末として、物語は道徳的ジレンマと時間の逆説を極限まで推し進める。容赦なく、めまいを誘うこの作品が、物語ゲーム屈指の大胆なサーガを締めくくる。
順不同に探る小場面へと断片化されたこの完結編は、時系列を組み直し、謎また謎と各秘密を解こうとさせる。残酷な決断と連鎖する真相が、絶えず先へ進みたい気持ちを再燃させる。砕けた語りと荒い語り口は揺さぶってくるが、すべてを解き明かす約束が、各セッションを断ち切りがたくする。
最後の謎を解いてデスゲームを締めくくることは、時のなかで砕けた、分岐と真相に富んだアドベンチャーを繰り広げる。一つひとつの断片を解きほぐし、すべての道を探り、筋を結びつけるには、長い時間がいる。三部作の集大成たるこの濃密さが、アドベンチャー好きが大切にする寿命を差し出す。