Akumajou Draculaのレビュー
稀なほど繊細な手描きのスプライト、細部で埋め尽くされたゴシックの城、揺らめく光──本作は、ドット絵を退廃的な気品の頂へと押し上げる。アニメーションの豊かさと蠱惑的な空気が、洗練にあふれている。暗く豪奢なこのグラフィックの妙技は、いまもジャンルの絶対であり続ける。
シリーズの音の個性を根底から作り変え、コナミの音楽は、切迫感を、稀有な美しさの暗く心奪う空気へと置き換える。残響、深いベース、繊細な再編曲が、城を胸を打つ憂いに沈める。この見事な楽曲は、スーパーファミコンの頂のひとつとして讃えられている。
八方向に振るえ、リングに引っかけられる鞭の操作が、呪われた城の探索に痛快な自由をもたらす。ゴシックな空気、動く背景、心を奪う音楽が、最初の部屋から引き込む。精密で歯ごたえがあり、美しい。2Dアクションアドベンチャーのこの頂点は、切れ味と没入感を兼ね備えた楽しさを湛えている。
鞭を八方向へ振るい、燭台を打ち砕き、慎重にボスへと歩を進める——画面が切り替わるたびに哥德的な緊張が積み重なっていく。どの部屋にも秘密や投擲武器、乗り越えた足場が待ち受け、落下のあとすぐ再挑戦したくなる。理不尽ではないが手応えは確か。城を巡るこの旅は、その雰囲気の引力を少しも損なっていない。