Alien - Isolationのレビュー
リドリー・スコットの映画に忠実な70年代のレトロフューチャーな美意識──ブリキの通路、ブラウン管の画面、薄闇が、閉所の恐怖を織りなす。空気感への偏執的な丹念さとゼノモーフの気配が、稀なほど濃い恐怖をつくる。没入感に満ち息詰まるこの視覚演出は、見る者の称賛を誘う。
ジェリー・ゴールドスミスの楽曲への賛歌たる音楽は、甲高い弦、不協和の金管、インダストリアルの音層を紡ぎ、片時も途切れぬ恐怖を醸し出す。耐えがたいほど張りつめ、凍てつく効力で、ゼノモーフの追跡に寄り添う。この息詰まる音の空気感は、いまもビデオゲーム・ホラーの頂であり続ける。
母の失踪から十五年、アマンダ・リプリーは、完璧な生命体が徘徊する打ち捨てられた宇宙ステーションへとたどり着く。一九七九年の映画の精神に忠実なこの物語は、追われることと無力さの恐怖を、稀なる強度で醸し出す。その息詰まる空気が、本作を現代サバイバルホラーの頂にした。