Another Worldのレビュー
ベクターのシルエット、ロトスコープのアニメーション、映画的な構図が、蠱惑的なまでに切り詰められたSFの物語を織りなす。表現の切り詰めは内容を痩せさせるどころか、敵意ある異星世界の奇妙さを際立たせる。1991年にして先駆的なこの簡潔な美意識は、喚起する力を損なわずに保つ。
移植版は原典の理屈をそのまま守っている。音楽は伴奏のために鳴ることが決してなく、印をつけるためだけに現れる。獣が飛び出す瞬間に落ちる和音、独房の扉が開くときに敷かれる持続音。それ以外の時間を支配するのは風と足音だ。この希少さゆえに、音の介入はどれも背景ではなく劇の句読点になる。
本作はほぼエリック・シャイひとりの手による作品であり、その徹底が語りの快適さの拒否として表れている。説明文もなければ地図もなく、目的が告げられることもない。観察しながら進み、何度も死に、言葉ではなく規則によって世界を理解していく。囚われた異星の存在との絆も、一言も交わされないまま結ばれていく。