Assassin's Creed - Brotherhoodのレビュー
フィレンツェの屋根の上から陽光あふれるカリブ海まで、驚くほどの広がりをもつ歴史の再現──どの時代も、めまいがするほどの細部へのこだわりとともに甦る。建築の一貫性と練り込まれた光が、歴史を豪奢な遊び場へと変える。広大で丁寧なこの視覚的野心が、歴史オープンワールドを定義する。
イェスパー・キッドの手による音楽が、アンビエントの音層、霊妙な合唱、ルネサンスの響きを織り交ぜ、エツィオのイタリアを彩る。胸を打つ憂いをたたえた崇高な「Ezio's Family」は、たちまち讃歌となった。洗練され雰囲気豊かなこの音の個性は、シリーズ屈指の美しさを誇る。
大聖堂や屋根を駆けのぼってシンクロし、群衆に紛れてから隠し刃で仕留める一連の流れが、次の目標へと誘い続ける都市の自由を生む。契約や宝箱、集めるべき羽根が探索を絶えず再開させる。尾行任務にはやや退屈さも漂うが、パルクールの優美さとルネサンス世界の濃密さが長く心を捉えて離さない。
舞台をローマ全土の解放へと広げたブラザーフッドは、暗殺者組織の勧誘と育成、修復すべき隠れ家、各地に散る無数の挑戦を加える。エツィオの本筋にサブ要素と新たなマルチが重なり、冒険を大きく延ばす。この懐の深さゆえ、今も最も濃い一作と語られる。