Assassin's Creed - Revelationsのレビュー
フィレンツェの屋根の上から陽光あふれるカリブ海まで、驚くほどの広がりをもつ歴史の再現──どの時代も、めまいがするほどの細部へのこだわりとともに甦る。建築の一貫性と練り込まれた光が、歴史を豪奢な遊び場へと変える。広大で丁寧なこの視覚的野心が、歴史オープンワールドを定義する。
二人の作曲家が楽曲を分担し、その受け渡しが耳に届く。フィレンツェ以来エツィオに寄り添った冷たい音層をイェスパー・キッドが最後に記し、ローン・バルフが広がりのある弦と新しい主題を持ち込む。その上にネイやカーヌーン、皮の太鼓というオスマンの楽器が、伊太利編には無かった声を都に与える。
三つの世代が響き合う。老いたエツィオはアルタイルの足跡を辿り、その書庫と手記に行き着く。一方で昏睡のデズモンドは抽象的な精神空間をさまよう。主題は征服ではなく継承であり、二人の歴史上の主人公にはそれぞれ退場が用意される。一人は刃を置き、もう一人は蔵書とともに閉ざされる。