Batsugunのレビュー
東亜プランが放った最後の大作らしく、荒れた田園や崩れた軍事基地の背景は作り込みが深い。射線に入る前から独自に動く車列が世界の広さを示す。惜しみない爆発、光を引く弾の帯、アニメ調の操縦者の立ち絵は、この後ジャンル全体が選ぶ様式を先取りしている。
上村建也の楽曲は神経質でありながら旋律的で、一度聴けば忘れがたい。粘るような低音、波が来るたびに一段上がる反復の主題、英雄的とすら言える巨大敵の曲。効果音を潰さずに前へ前へと押し出す音楽が、この作品の途切れない勢いを作っている。
マニックシューターの誕生とよく称される、東亜プランの白鳥の歌たる本作は、すでにミリ単位の位置取りでしか避けられない弾幕で画面を埋め尽くす。武装のレベルアップと弾道の読みが、生の反射神経以上に物を言う。歴史的かつ手強く、一つのジャンル全体の礎を築き、濃密なシューティングの愛好者に今も崇められている。