Bayonettaのレビュー
過剰なまでのアクション、極限まで洒脱なヒロイン、燃え立つバロックな演出──本作は、猛々しい気品とともにクライマックスを連ねていく。深い色彩と戦いの振り付けが、絶え間ない視覚のオペラをつくる。洗練され荒れ狂うこのグラフィックの奔放さが、プラチナゲームズの才を物語る。
グラマラスではじけた音楽が、多幸感あふれる「Fly Me to the Moon」のカバーに導かれ、ジャズ、ポップ、エレクトロを洒落た渦のなかに織り交ぜる。どの戦いも、ヒロインの華麗さと完璧に噛み合う、シックで過剰な熱量に脈打つ。大胆で痛快なこの唯一無二の音の個性が、作品の気概のすべてを成す。
ぎりぎりの瞬間に回避してウィッチタイムを発動させる――この救いのスローモーションは大胆さに報い、あらゆる戦闘をスタイリッシュな見せ場へと変える。コンボの幅は途方もなく、テンポは猛烈だが常に把握しやすい。スピード感あるアクションの基準を打ち立てたこの躍動の祭典は、以後まれにしか並ぶもののないスピードと精度を保ち続けている。
強大な魔女、奔放なコンボ、完璧な回避ごとに発動する凄まじいスローモーション——このアクションは、妙技と粋な過剰さで走る。攻撃を優雅につなぐ快感が、奇抜な演出に彩られ、痺れる満足をもたらす。切れ味鋭く壮観で、めまいがするほど滑らか。習熟に報いる、現代ベルトアクションの頂だ。