Blue Dragonのレビュー
視覚上の着想は一枚の絵に収まる。人物はそれぞれ巨大な影を落とし、その影が地面から起き上がって代わりに戦う。丸みを帯びた子供たちの頭上に、青い竜や鳳凰や牛頭の巨獣がそびえるのだ。小さな輪郭と足元で繋がった巨躯というこの寸法の対比が、戦闘場面のすべてを組み立てる。
植松伸夫の手による楽曲は、燃え立つオーケストラと、ディープ・パープルのイアン・ギランが歌う名高いロックの戦闘曲を、奮い立たせる熱量とともに繰り広げる。平原の抒情から叙事的な戦いまで、音楽は気概とともに冒険を支える。巨匠の手になるこの交響的な豊かさが、本機のJ-RPGの頂を刻む。
坂口博信の作家性に支えられた本作は、影の強化や編成、そして情感豊かな物語が辛抱強くも報われる成長を導くターン制の冒険を描く。広大な地を巡り、手強い魔物に挑み、各クラスを練り上げるには時間を要するが、その本機専用の古き良き大らかさこそが、ジャンルの愛好家に壮大な叙事詩との評価をもたらしている。