Castlevania III - Dracula's Curseのレビュー
コナミは本体をゴシックの奥へと押し進める。崩れた尖塔、巨大な時計、水没した地下墓所、嵐のなかの幽霊船。仲間になる三人はそれぞれ輪郭も所作も異なり、分岐する道は互いにまったく別の背景へ通じる。描かれた場面の総量は、それだけで倍に膨れ上がる。
チップチューンの絶対的頂点たる本作は、日本ではVRC6音源チップによって豊かに彩られた、驚くべき豊かさの楽曲を繰り広げる。英雄的な主題、不穏な旋律、尖ったリズムが、ファミコンでは並ぶもののない広がりのゴシックな絵巻を織りなす。この音楽の手腕が、本作を本機の絶対的規範にしている。
強力なジャンプ、壁登り、魔法と、それぞれ異なる能力を持つ四人の主人公を切り替える設計が、枝分かれするルートに幾通りもの攻略法を生み出す。鞭は正確な間合いを要求し、難度は依然として高いが理不尽ではない。8ビット三部作の頂点と呼ぶべきこのゴシックな旅は、緻密で歯ごたえのあるレベルデザインと、賞賛に値する多彩さを今も保ち続けている。