Comix Zoneのレビュー
文字どおり漫画の中へ飛び込み、本作は墨を入れ黒で縁取られたコマからコマへと進んでいく。主人公がコマの間を跳び移る一方で、漫画家が目の前で敵を描き殴る。大胆で唯一無二、洒脱なこの視覚の発想は、忘れがたいグラフィックの妙手であり続ける。
ハワード・ドロッシンは本物のギターを録り、それを音源に収めきる。おかげで本体には珍しいロックの手触りが生まれた。歪んだリフは自作の紙面に囚われた漫画家に張り付き、コマを越えるたび独奏が仕切り直される。粗削りで、驚くほど噛み合ったガレージの音。