Deadly Premonition 2: A Blessing in Disguiseのレビュー
ヨークの捜査を進める感覚は、ゲームというより体験に近い。探索も戦闘も運転も粗く、時に退屈だが、ゆったりした流れと脚本が一つひとつの行動に意味を与える。操作の精度ではなく、唯一無二の物語を追うために遊ぶ作品。完成度より雰囲気を重んじる人に薦めたい。
捜査は小さな町の日課で進む。現場を読み解き、スケートボードで手がかりを探しに走り、奇妙な会話の合間に探偵の空腹と睡眠をやりくりする。副目標と風変わりな登場人物に彩られたこの捜査ループが、「次に何が起こるか」を追わせる。不条理で同時に胸を打つ独特の空気こそ、真に引き留める。そのいびつな魅力は色あせないが、繰り返しの移動と技術的な不具合がプレイ時間を不自然に引き延ばすこともある。
奇妙で愛らしく饒舌なこのオープンワールド・スリラーは、あえてテンポを落とす。捜査の合間に運転し、釣りをし、風変わりなサブクエストを追い、ル・カレの街は散策を誘う。この意図的な緩慢さと、ゆったり進む幻想的な物語が、本筋の遥か先まで体験を延ばす。忍耐が報われる風変わりな魅力が、好奇心ある者を繋ぎとめる。