Doubutsu no Moriのレビュー
戸高一生の手によるその音楽は、陽の差す目覚めの曲から、夜の静かな調べまで、一時間ごとに違う旋律で彩られる。やさしく、ジャズめいた、気ままなメロディが、のどかな村の暮らしにテンポを与える。何年経っても口ずさんでしまうほど、聴く者を温かく包み込む。
釣りや虫取り、住宅ローンの返済、博物館の充実――現実の時計と連動したカレンダーに沿って続く穏やかな日課のなかで、毎日が小さな驚きを用意してくれる。翌日また訪れて変化を確かめるのが、自然な習慣になっていく。ゆったりした進行と作業の反復は万人向けではないが、この愛おしい日常は深く長く心を離さない。
カルト的シリーズの第一作である本作は、現実の時間に同期した動物たちの村に、明確な最終目標も本当の終わりも持たない。集め、飾り、住民と絆を深める楽しみは、季節の移ろいとともに日ごとに味わうものだ。毎日訪れたくなるこの終わりなき仕組みが、シリーズの伝説的な長寿命の礎となっている。