Dr. Marioのレビュー
描かれているのは必要最小限だ。瓶がひとつ、二色のカプセル、そして順番を待ちながら顔をしかめる丸い三体のウイルス。任天堂は前の版が示したものを大きく、なめらかにしただけで済ませている。この簡素さは怠慢ではない。積み上がりを読む邪魔になる要素を、ひとつも残さないための選択だ。
曲は二つで足りている。そしてそのどちらもが共有の記憶になった。弾むように明るい一曲と、より暗く裏拍の効いた一曲。いずれも、拍に合わせてカプセルを置きたくなる低音線の上に組まれている。家庭用版はより豊かな音源の恩恵で音色が丸くなったが、旋律そのものには一切手が入っていない。
色付きのカプセルをそろえ、画面で増殖するウイルスを殲滅する——ルールは十秒で飲み込めるのに、楽しさはたちまち頭から離れなくなる。テンポが上がるほど緊張が高まり、対戦モードは切れ味ある一騎打ちになる。明快で病みつき、悪魔的に賢い。気づけばまた電源を入れている、任天堂のパズルだ。
カプセルを落とし、色を揃え、ウイルスを一掃する——単純でありながら恐ろしく病みつきになるリズムを刻む。スピードは上がり、盤面は埋まり、連鎖を消すたびに「もう一回」の衝動が蘇る。仕組みはほとんど変わらないが、高まる緊張と二人対戦は、無類の吸引力を保ち続ける。