Dragon Quest I & IIのレビュー
この作り直しは鳥山明の生き物たちを、ようやく本体が許す色数で描き起こしている。てらてらと光るスライム、細部まで詰めた甲冑、階調のついた鱗の竜。世界地図には起伏と地形の変化が加わり、村は数枚の升目から本物の集落へと育つ。それでいて原典の見やすさは、どこも裏切られていない。
すぎやまこういちの初期の主題を華やかに再編曲したこの作品集は、サーガの礎たる旋律を、新たな広がりとともに蘇らせる。荘厳な「序曲」から心安らぐ村の主題まで、どの調べも古典的な気品を放つ。スーパーファミコンで磨かれたこの音の郷愁が、古参を満たす。
ジャンルの礎となった二つの冒険を一つに束ねたこの作品集は、闇に立ち向かう伝説の英雄の血脈を追う。竜王との孤独な戦いから、散り散りになった子孫たちの再会まで、物語はRPGそのものの定石を据える。素朴にして神話的なその原初の魅力は、幾十年をも越えていく。
スライムに挑み、レベルを上げ、より良い装備を手に入れる——一歩ごとに主人公が強くなる、明快な成長を織り上げる。マップを探索し、脅威を退け、次のダンジョンを目指す。常に短期の明確な目標が示される。レベル上げの手間は否めないが、この着実な強化の積み重ねは、驚くほど心を捉えて離さない。
二本の冒険を一本のカートリッジに収めた時点で長旅は約束されている。第一作が基礎を築き、より広大な第二作が開かれた世界と船、枝分かれする迷宮を見せる。戦闘でのレベル上げ、金稼ぎ、装備集めは根気を要する。原作に忠実なまま現代化された二部構成は、今もシリーズの原点へ誘う懐の深い一本だ。