Dragon Slayer IV - Drasle Familyのレビュー
日本版がとりわけ丁寧なのは紹介画面だ。枠に収まった一家の肖像、独自に組まれた書体の規範。本編での読み取りは厳密な約束事に支えられる。家族はそれぞれ背丈も色も跳べる高さも異なり、ただ一つの迷宮の構造は、地図ではなくこれらの手がかりによって記憶されてゆく。
家族一人ひとりに割り当てられた主題が、この音楽の骨格を成す。操る者を替えれば響きの気配が丸ごと入れ替わり、選択は目だけでなく耳にも伝わる。和声は当時の同種の作品の平均より豊かで、長い探索に色の変化をもたらしている。
呪いを受け継いだ一家が、自宅の地下に広がる迷宮へ揃って降りてゆく。誰もが、他の者にはできないことを一つずつ担っている。物語は台詞ではなく役割の分かち合いのなかに読み取れる。降りきった先で取り戻すべき子どもの存在が、この家庭の冒険に本当の重みを与えている。