Dragon Viewのレビュー
本作は二つの画面の語法を往復する。街道や迷宮を進むときは主観視点、戦いに入ればはるかに大きなドット絵の横視点へ切り替わる。この絶え間ない切り替えが、世界に珍しい奥行きを与えている。森、廃墟、城壁の村といった背景は、暗く鉱物質の色調でまとめられている。
音楽は低い音色と旋法的な音階を選び、そこから生まれる重さは最後までほとんど覆されない。探索の場面では移動の主題がゆっくり巡り、戦闘では打楽器が加わるだけで空気は変わらない。だからこの作品は終始、冒険譚というより陰りを帯びた佇まいを保ち続ける。