Far East of Eden - Tengai Makyou Shinden ~ Far East of Eden - Kabuki Klashのレビュー
格闘物への翻案は、原作世界の戯画を手放さない。太った僧、骨と皮の侍、巨大な妖女。比率を崩した人物たちは、いずれも笑いを押し出す太い線で描かれる。背景も写実を狙わず、絵の描かれた屏風、提灯、舞台の板といった大衆演劇の図像を引き受けている。
楽譜は三味線、竹の笛、祭りの太鼓といった日本の伝統的な編成から汲む。しかしそれを格闘物の勢いで扱うため、思いがけない交配が生まれる。人物ごとの主題はそれぞれ土地や生業から借りてこられ、配役は目で見るのとほとんど同じだけ、耳でも把握できる。