Fatal Fury 2のレビュー
移植にあたり闘士の寸法は縮むが、特徴的な構えと装いは保たれる。赤い帽子、着物、軍装。寺、港、市場といった各国の背景では脇役たちが動き続け、二本の戦闘線という仕組みも、上下の明快なずらしのおかげで読み違えようがない。
闘士ごとの主題は音源向けに編み直されるが、旋律の見分けやすさは保たれ、笛、弦、金管といった音色がそれぞれの出身地を喚起する。編曲は主旋律を優先し伴奏を薄く整えることで、制約のなかでも一曲ごとの刻印を失わずにいる。
より大きく、より美しく、より奥深く——この続編はロスターを充実させ、複数ラインの戦いを磨き、派手な必殺技を増やす。どの対戦も緊張と見やすさを増し、適切な技を適切な瞬間に決める喜びを生む。SNK対戦の指標であり、即座のとっつきやすさと長く続く奥深さを両立する。時代屈指の頂だ。