Final Fantasy Legend, Theのレビュー
この作品の絵の骨格は中央にそびえる塔にある。階を上がるごとに世界が丸ごと入れ替わるため、絵はその移り変わりをわずかな絵札で信じさせねばならない。上の世界には青みの空と雲、中ほどには遺構と砂、最後には機械。操作できる三つの種族は、はっきりと大きさの異なるスプライトで描き分けられる。
植松伸夫がここで書くのはわずか四声のための音楽であり、その制約が据え置き機よりもそぎ落とされた書法へ彼を導く。簡素な旋律、見通しのよい和声、埋め草の一切ない構え。階を上がるたびに登攀の主題が少しずつ高い調へ移されて戻り、画面が示すより先に、耳が上昇を知らせる。