Fire Emblem - Rekka no Kenのレビュー
辻横由佳の手による音楽は、英雄的な主題と稀有な気高さの軍隊行進のあいだで、どの戦いをも叙事詩の高みへと引き上げる。GBAの音源は驚くほど雄大な編曲を響かせ、戦術の緊張と情感を際立たせる。この管弦楽の荘厳さが、西洋初のファイアーエムブレムを伝説へと押し上げた。
倒れたユニットは二度と戻らないと知りながら一歩ずつ駒を進めることが、各バトルにまれな戦略的緊張を帯びさせる。戦士を育て、武器の三すくみに気を配り、次の伏兵をかわす――愛着と計算の循環が生まれる。永久の死といくつかの難所の山はもどかしいが、この戦術の重みが、全員を救うために何度もやり直させる。
起用する主人公次第で三つの物語が分かれ、それだけで再挑戦の理由が増す。ロストの厳しさが些細なミスも許さない。リン編が手引きとなり、エリウッドとヘクトルの物語が長い章へ広がり、支援会話の解放が彩る。西洋名Fire Emblem、奥深く周回したくなる名作だ。