Ougon no Taiyou - Hirakareshi Fuuinのレビュー
緻密なスプライト、目を奪う属性魔法、稀なほど繊細な背景──本作は本機のグラフィックの限界を押し広げた。画面いっぱいに燃え立つ召喚演出は、いまも目を奪う。濃密で色彩豊かなこの視覚の豊かさが、携帯機RPGに深い刻印を残した。
桜庭統の筆により、GBAは、雄大な管弦楽の主題と、冒険に満ちた透き通る旋律のあいだで、驚くべき音の豊かさを露わにする。音楽は、携帯機では稀な叙事的な気概とともに、エナジーを巡る冒険に寄り添う。この技術と旋律の妙技が、ひと世代まるごとのプレイヤーを驚嘆させた。
ジンを捕まえて英雄たちのクラスを形づくり、サイキネシスで謎を解く――成長と思考が混ざり合い、たちまち引き込まれる。手に入れた力ひとつで新たな道が開き、探索が再び動き出す。戦闘が冗長になったり会話が長引いたりすることもあるが、この発見とカスタマイズの循環には変わらぬ魅力がある。
属性ジンを集めて配置しサイキックを組み替える育成は奥深く中毒性が高く、ウェイアードの隅々を探させる。各地の仕掛けパズル、解放される召喚、長時間に及ぶ物語が加わる。植松ならぬ桜庭統の音楽が彩るGBA屈指の技術力で、携帯RPGの基準作であり続ける。