Indigo Prophecyのレビュー
ニューヨークは降りやまぬ雪のもとで捉えられ、その白は次第にあらゆる背景を侵していく。室内でさえ、窓が白く濁っていく。物語が進むほど色域は青と灰へ絞られるため、寒さは気候であると同時に、どこまで進んだかを示す目盛りにもなる。
音楽のかなりの部分は楽譜ではなく、その場に属している。部屋の音響機器、署内の受信機、そして何より、登場人物が手に取って自分で一音ずつ弾けるギター。それは何の役にも立たない。こうした音源のおかげで、何も起きない時間のほうが活劇の場面より本当らしく感じられる。
ある男が、理由もわからぬまま殺人を犯す──そこから始まる対話型スリラーでは、犯人と、彼を追う者たちとを交互に演じることになる。分岐する物語は、選択を迫る道徳的ジレンマとともに、「遊べるドラマ」を生み出す一助となった。過剰さはあれど、その野心的な語りは一つのジャンルへの道を切り拓いた。