Kaidou - Touge no Densetsuのレビュー
この競走の遊びは峠、日本の山道での走りを讃える。漫画からではなく、実在の道に着想を得たものだ。画作りは遊び手を夜へ沈める。前照灯だけに照らされた狭いつづら折り、突然現れる防護柵、闇に察する断崖。改造車と濡れ光る舗装、地下の走り屋の美意識が、遊びを、本物の、夜の自動車文化に根づかせる。
この分野に結びつくユーロビートとは逆に、この作品はより暗い色を選ぶ。音源は張り詰めたロックと夜の電子音、低い層と鈍い律動を混ぜ、夜の競走の非合法な気配に貼りつく。音楽は高揚ではなく没入を求める。下りを抑えた緊張で包み、人けなく薄暗い道での決闘の、静かな戦慄を映す。