King of Fighters, The - Dream Match 1999のレビュー
最もバランスのよいKOFとしばしば称される本作は、相補的な二つのゲージモードを軸に、膨大なキャラクターを一堂に集める。誰もが居場所を持ち、対戦には稀な公正さが息づく。小手先の仕掛けとは無縁で、その方程式は揺るがぬ土台に立つ。チーム制格闘の不朽の基準であり、今も変わらず心地よい。
筋書きも縛りもなく、精鋭の戦士たちを集めた語り草の対戦が並ぶ——これこそ、あらゆる装飾をそぎ落としたSNK対戦の真髄だ。研ぎ澄まされた操作と軽快なテンポが、応酬の一つひとつを愉快にする。とっつきやすく奥深く、見栄えも見事。シリーズ屈指の入り口であり続ける。
三人を並べ、ゲージを最大化する並び順を探ることが、絶えずチームをいじりたい欲を呼び起こす。バランスの良さで名高いこの夢の対戦は、習熟に応じて即座に再戦したくなる緊迫の一戦で報いる。一人用の中身は薄いが、3対3の奥深さと膨大なロスターが、自然と長引く対戦を生む。