Langrisser IIIのレビュー
この一作は前作までより武張った佇まいを打ち出す。硬い軍装、旗と甲冑に反復される敵対国の紋章、灰と葡萄酒色へ寄せた配色。部隊の駒は描き込みを増し、どんな編成かが地図上で一目で分かるようになった。これほど情報の多い遊びでは実質的な利点でもある。
参戦する国ごとに音の色が割り当てられ、戦役全体の見通しが思いのほか良くなる。帝国には角張った金管、反乱側にはしなやかな弦、闇の勢力にはくぐもった打楽器。主題は戦いの結末に応じて姿を変えて戻り、楽曲そのものが地図と同じだけ戦況を語る。
筋書きは前の系列の後継者たちを離れ、三つの勢力に挟まれた新しい主人公を追う。脚本が時間を割くのは最後の脅威よりも、それぞれの陣営が抱える言い分の方だ。戦役の途中で結ぶ同盟は本当に展開を変え、いくつかの結末は勝利よりも選択を貫いたことに報いる。
戦術サーガの三作目である本作『ラングリッサーIII』は、対戦を重ねるたびに指揮官と傭兵が強くなっていく、長いターン制の戦役を繰り広げる。分岐とユニットの運用が、すべてを見極めるための遊び直しを誘う。シリーズの柱たるこの奥行きが、日本製ストラテジー好きが育てる寿命を支えている。