Lemmingsのレビュー
この機種の解像度は携帯機版より多くの生き物を同時に映せる。そのぶん問いの性質が変わる。集団ではなく群衆を捌くことになるのだ。壊せる地形はきめ細かくなり、つるはしの一振りごとに、目に見える小さな単位で土が削られていく。色の割り当ては、掘れる物と越えられない物をはっきり分ける。
ここでは雑音の声部が本物の打楽器の役を担う。携帯機版では叶わなかったことだ。おかげで編曲は拍の土台を得て、オルゴールめいた響きから離れる。選曲そのものは同じでも均衡が変わる。旋律は伴奏の後ろへ退き、その選択が長時間の聴取をずっと楽にしている。
小さな生き物の列に役割を割り振り、無事に出口へ導く――各面は一気に解きたくなる難問へと変わる。計画がかみ合う快感が、そのまま次の面へと背中を押す。元のマウス操作はパッドでは扱いにくいが、パズルの巧妙さは今も人を惹きつける。