Majuu Ouのレビュー
暗い色合い、悪魔的な怪物、ゴシックの背景のアクションアドベンチャー──本作は、本機としては稀な濃度のホラーの空気を育む。スプライトの密度と不穏な光が、趣にあふれている。暗く丁寧なこの視覚演出は、和製16ビットのカルトな異色作と称される。
KSSが選んだのは、この機種で普通に鳴らされる音とは正反対の語法だ。低い持続音、遠い鐘、合成の合唱、そして扉が叩きつけられるように響く打楽器。面の主題はほとんど動かず、圧迫感だけが途切れずに続く。悪魔との対決でも、速さではなく不協和のほうが増していく。