Makai Senki Disgaea 2 Portableのレビュー
喜劇を担うのは会話用の半身絵である。人物ごとに、跳ね上がった眉、山形の口、二本の線に切り詰められた目といった極端な表情の一式が用意され、台詞の運びに合わせて差し替えられていく。画面の下半分は文字に譲られ、残りをこれらの見得が占める。
主要な顔ぶれにはそれぞれ、短くて一聴で分かる主題が与えられる。王位を狙う者には仰々しい金管、姫君には酸味のある円舞曲、渋る主人公には引きずるような動機。会話の場面はこれらを繋いでいくため、誰かの登場は読むより一台詞早く耳に届く。
世界を蝕む呪いに縛られた青年が、わがままな姫君とともに、突拍子もなくも心温まる旅へと乗り出す。終始不遜なその語り口は、思いがけぬ真心の高まりをも巧みに織り込む。この悪魔的なコメディは、シリーズの語りの才気を見事に受け継いでいる。
悪魔の軍団を築き上げ、コンボというテコを使いこなし、めまいがするほどのステータスを求めてアイテム界を周回する――次のレベルアップが常に「あと一戦」を正当化する戦術ループが組み上がる。奥深いシステムと隠し要素が目標と報酬を次々と繋ぐ。やり込みは中心的で容赦なく押し寄せるが、この痛快なまでの過剰さが持続的な吸引力を保つ。
長い戦術バトルを通して悪魔を天文学的なレベルまで押し上げることは、真の上限を持たない成長のループを築く。仲間を集め、最適化し、アイテム界を周回する作業は、やり込み派にとって数百時間を満たす。『ディスガイア』シリーズならではのこの度を超えた懐の深さが、シミュレーションRPG好きが果てしなく育てる寿命を差し出す。