Napple Tale - Arsia in Daydreamのレビュー
中裕司がプロデュースし、Chimeが開発したナップルテールは、稀なる柔らかさの、妖精譚めいたパステルの美学を広げる。ナップルの夢幻的な世界、丸い生き物たち、季節の風景、優しい色彩が、寓話と夢の中間を行く、詩的で温かな美術を成す。どの場面も子供のような優しさをたたえる。愛らしく独特な画。
菅野よう子が手がけたナップルテールの楽曲は、発想と幻想の宝石だ。ジャズ、陽気なポップ、ワルツ、茶目っ気ある管弦楽を融合し、冒険の各季節に寄り添う、豊かで優しく、いたずらっぽい音世界を織り上げる。耳に残る旋律と名人芸の編曲が、これをコンソール屈指の驚きと愛おしさに満ちた一枚にする。まさに魔法。