NBA 2K15のレビュー
視覚上の目玉はプレイヤー自身のカメラを通る。携帯電話が顔を走査し、網目に変え、競技者の体に載せる。不均一な照明や粗い質感といった作業の綻びまでが、この版の意図せぬ署名になった。周囲では試合前の儀式、握手や個人的な仕草が選手ごとに作り込まれている。
ファレル・ウィリアムスが、スタジアムの打楽器よりもグルーヴに賭けた選盤をまとめる。現代のソウル、ファンク、ディスコ、そして本作のために録られた新曲。混音はいつもより明瞭で圧縮も控えめだ。音声認識で自作選手の名を吹き込み実況に呼ばせる仕組みが、そこへ自分の名という層を重ねる。
独自の顔スキャンと一段と練られたゲーム性が、ビジュアルコンセプツのこのNBAを長く打ち込める舞台にする。My Playerで自分に似せた選手を作り、シーズンを通じてフランチャイズを運営し、オンラインで世界と戦うことが、長続きする愛着を育む。定評ある奥深さで、本機の仮想バスケの基準のひとつとなる。