Newman Haas IndyCar Featuring Nigel Mansellのレビュー
単座の車体には見分けのつく協賛の塗装が施され、後方視点では曲がるたび懸架装置が働くさまが見える。周回路は観客席、整備区画、縁石まで含めて実在の設計をなぞり、給油と交換のために立ち寄る場面は、それ自体が独立した動きのある一場となっている。
走行中の伴奏は機関の音に場所を譲って控えめになり、項目画面、予選、結果表示に力を集める。楽曲は手堅いロックの調子を取り、短いリフと規則正しい拍が、当時の競技中継の空気を思い起こさせる。
エンジンの咆哮と眼前を流れるストレートが、最初の数周で一気に引き込む。このマシンを操るには精密さが要り、ブレーキを微調整し、コーナーのクリッピングポイントをミリ単位で狙って数十分の一秒を削り取る。どのコースも記憶と熟練に応え、反復が快感へと変わる。手強い速さのシムが、パッドを握る手に本物のスリルを届ける。