Nierのレビュー
岡部啓一の手による音楽が、エミ・エヴァンスの崇高な歌声に乗せて、創作言語による霊妙な歌を繰り広げる。物憂げで心揺さぶるそれは、胸を引き裂く美しさで物語のあらゆる瞬間を包む。ビデオゲーム屈指に美しいと讃えられるこの楽曲は、永遠に魂に刻まれる。
不治の病に蝕まれる大切な者を救うため、献身的な守り手が、ポストアポカリプスの世界で影たちと戦う。ヨコオタロウの手による物語は、複数の結末を重ねるなかで、善と悪をめぐる胸を打つ真実を明かしていく。アクションRPGに偽装したこの悲劇は、その憂いと人間味で人の心に取り憑く。