Ninja Five-Oのレビュー
北米版が前面に出すのは主人公その人だ。走り、跳び、鉤縄で振れる動きは一枚ずつ描き起こされ、振れ幅の大きさは類を見ない。落下の途中で抜かれる刀、動きに一拍遅れてついてくる襟巻き。所作へのこの執着が、ただの移動を見世物へ変え、同時代の作品から本作を際立たせている。
音楽の設計で際立つのは、旋律の押し出しの強さだ。鋭い音色が主旋律を担い、同じ音型が面をまたいで装いを変えて戻り、巨大敵の曲は明らかに重くなる。厚い低音で音源を限界まで使った作りで、数分も遊べば主題は自然と口をついて出るようになる。