Omega Boostのレビュー
ポリフォニー・デジタルは機体の造形を河森正治に託した。アニメの主役ロボットめいた比率、作り込まれた噴射口、細い胴に載る分厚い肩。その周囲を、光の軌跡と群れなす敵、遠くの惑星が埋めていく。粒子表現の派手さは、この機種でも指折りの見せ場だ。
松本晃彦はエレキギターを前面に押し出し、乾いた打ち込みを添える。十六分音符で刻むリフ、冷え切ったシンセの層、ボスの登場にぴたりと合う切れ込み。宇宙的な静けさを狙う気はまるでなく、音楽は終始突撃の側に立つ。発進から最終任務まで、その姿勢は一度も崩れない。
ポリフォニー・デジタルが手がけたメカのレールシューターで、速度と標的の捕捉がすべてを決める360度の宇宙戦に放り込む。混沌の中で方向を定め、ロックを連ね、見失わずに回避することが、反射神経と冷静さを要求する。派手で爽快な本作は、ボス攻略に粘り強さを要する小気味よい挑戦を提示する。