Portal 2のレビュー
植生に呑み込まれた廃墟と対比をなす、無菌の研究施設の美意識──本作は、清潔と荒廃を、稀なる知性で対置する。背景の見やすさと視覚的ユーモアが、謎解きに直接資する。そぎ落とされ機知に富んだこのアートディレクションは、ゲーム性に奉仕するデザインの手本と称される。
凍てつく実験室のエレクトロと、機知に富んだ音の仕掛けのあいだで、アパーチャー・サイエンスの音楽が、とぼけた知性で謎解きに寄り添う。ジョナサン・コールトンの見事な「Want You Gone」が、カルトなユーモアの彩りで冒険に冠を授ける。簡素で見事なこの音の個性が、作品の独自性のすべてを成す。
打ち捨てられた研究施設で目覚めた無口な被験者が、可笑しくも残酷な人工知能たちの罠をかいくぐらねばならない。空間の謎解きの裏には、語り草となった台詞に支えられた、きらめく筆致のブラックコメディが潜む。笑わせると同時に考えさせる稀なパズルゲームとして、本作は規範となった。
二つのポータルを穿ち、勢いと重力を捻じ曲げる――その一手が、あらゆる部屋を恐るべき優美さの空間パズルへと変える。ジェルや光線が段階的に導入され、思考は絶えず更新されていく。一人称パズルの手本たる本作は、澄み切った論理と、その独創性がいささかも古びていない発想力を保ち続けている。
論理を覆すポータルガンで空間の謎を解く——抗いがたいブラックユーモアの世界で、解法のひとつひとつが、心躍る閃きをもたらす。二つの頭脳のために設計された協力モードが、楽しさと笑いを何倍にもする。聡明で賢く、見事な脚本。遊んだ者の心に長く残る、稀有な知性のパズルゲームだ。
ポータルを穿って重力に抗い、ますますひねくれたテストチャンバーを解く行為が、即座に欲しくなる閃きの戦慄を与える。越えた謎ごとに新たな仕掛けが開き好奇心を煽る。尺は控えめだが、パズルの発想力と抱腹絶倒の脚本が、単独でも協力でも最初から最後まで心を掴む。