Project Gotham Racing 4のレビュー
天候が主たる絵筆になる。石畳をニスのように光らせる雨のマカオ、雪のサンクトペテルブルク、ニュルブルクリンクを呑み込む霧。同じ街路が空模様で材質を変える。二輪の参戦は水飛沫の中に傾いた人影を加えた。気象をこれほど美学の主題にしたレースゲームは少ない。
選曲は驚きを原則として育てる。ガレージロックの次にクラシックが流れ、60年代の歌の後に現代のエレクトロが続く。スターティンググリッドの雑多さがカーラジオにまで及んだかのようだ。この組織された無秩序が、選手権に自由放送の趣を与える。