Project Zeroのレビュー
薄闇に沈む亡霊の村、影の戯れ、そして日本の民俗が、稀なほど濃い恐怖を醸し出す。唯一の武器である写真が、構図そのものを恐怖の道具へと変える。こもったように息詰まるこの視覚演出は、いまも本機における雰囲気ホラーの頂であり続ける。
欧州版は日本語の音声をそのまま残し、字幕を添えるにとどめる。当時としては珍しい判断であり、声はもとの抑揚を保つ。ためらい、途切れる息継ぎ、押し殺した悲鳴が、口の動きに合わせて詰められることなく、固有の律動を保つ。恐怖は、多くの人が解さない言語を通って届くのだ。
屋敷は四つの夜に分けて歩かれ、そのたびに同じ廊下が、以前は通れなかった扉とともに開き直される。この構造は、知っているつもりだった見取り図を覚え直させる。すでに訪れた部屋こそが不気味になるのは、そこを安全な場所だと思い込んでいたからだ。