Punch-Out!!のレビュー
この版は最後の王者を新しい拳闘家に差し替えており、体格も所作も異なる相手のために、絵と動きが一揃い新たに起こされている。それ以外の顔ぶれは各国を戯画化した強い特徴をそのまま保ち、試合前の紹介画面も寄りの肖像を保ち続けている。
曲の配置は階級の上昇に寄り添う。各回の動機はどの試合でも同じものが戻ってくるが、相手の名が大きくなるにつれて、その周りの音は厚みを増してゆく。ダウンと勝利を告げる節はごく短く、その短さゆえに、進み具合の区切りとして的確に働く。
名作のパターン制ボクシングを受け継ぎつつ、このバージョンは肝心の部分には手を入れず、最後の対戦相手だけを差し替えている。観察し、かわし、四分の一秒で反撃する。癖の見やすさと戦いの鋭さが、一勝ごとを痺れる味わいに変える。相変わらず手強いこの「リズムゲームの仮面をかぶった」一本は、今なお楽しめる精度を保っている。
見て、覚え、寸分のタイミングで打つ——このボクシングが報いるのは力任せではなく、読みだ。どの相手も解読すべき型を隠し持ち、その隙を見つける満足は計り知れない。張り詰め、賢く、忘れがたい。一戦一戦を神経戦の謎に変え、勝利は一打ずつ勝ち取るもの。タイミングと忍耐の頂点だ。
各ボクサーのリズムを読み解き、合図のある攻撃をかわし、まさにその瞬間に反撃する。学習こそが楽しさの本当の原動力となる。倒すごとに新たな攻略すべきスタイルが現れ、上達したい思いがリングへと再び立たせる。いくつかの試合は越えられない壁のようだが、このタイミングの舞踏は猛烈に病みつきになる。
個性豊かな相手とリングに上がる本作は、力よりも観察がものを言う。各ボクサーは癖で攻撃を予告しており、それを見抜いてコンマ数秒で突くのだ。回避、反撃、正しい一瞬への一撃は、暗記による習熟の賜物。小気味よく賢いこの名作は忍耐に報い、今なお色あせない味わいを保っている。