R-Type Commandのレビュー
横スクロール射撃の伝説的な機体が、六角の升目に置かれた駒として戻ってくる。斜め上から描かれ、装備の一つ一つまで描き込まれている。対するバイドは肉と金属の入り混じった非対称の塊のままで、画面のほかすべてが従う幾何学的な整列を拒み続ける。
元の射撃作品の主題が、速度を落とし引き伸ばされて戻ってくる。刻んでいたリフは、幾手もの熟考を支える持続音へ姿を変える。かつて打ちつけていたものが、いまは待ち時間に寄り添う。一音も変えずに、同じ旋律が役割だけを丸ごと入れ替える。
『R-TYPE』の世界観をターン制ストラテジーに移し替えることは、配置とユニットの運用がすべてを決する思考のゲームを築く。艦隊を編成し、マップの罠をかわし、長い戦役を攻略するには、多くの時間がいる。シューティングと戦術を結びつけたこの独特の奥行きが、ストラテジー好きが味わう寿命を差し出す。