Saints Row 2のレビュー
人物作成機能が最大の視覚的主張になる。性別、体格、歩き方、声、顔の細部までを個別に設定でき、組の頭目が太った老女でも三つ揃いの巨漢でもよい。作品はその姿を一切茶化さずに受け入れ、物語の全場面が自作の身体で演じ直される。
ラジオは幅も無礼さも増す。局は増え、曲の合間には偽の広告が挟まり、司会者は進行中の抗争を地元の三面記事のように語る。特定の一曲を軸に据えた任務もあり、画面上の暴力との落差を狙って選ばれるこの手口は、以後シリーズの定石になる。
物語は目覚めから始まる。前作を締め括った爆発の後、セインツの頭目は昏睡から覚め、組は解散し街は企業に売り渡されたことを知る。奪還は三つの戦線で進む計画的な復讐として語られ、調子は陽気な残虐さへ傾くが、賭けられているのは終始私的な決着である。